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つみたてNISAにおすすめの金融機関

 

2019年年末から世界的に経済活動が停滞しましたが、この頃から個人投資家向けに「つみたてNISA」を対象にしたファンドが増えています。
ピンチをチャンスととらえた投資家も多く、「つみたてNISA」は絶好の資産運用方法として注目されています。
これから始めるにあたっては、金融機関をしっかりと選ぶことが重要です。

「つみたてNISA」で金融機関を選ぶポイント

そもそも「つみたてNISA」とは

1.非課税制度

つみたてNISAは本格的な長期運用向けの制度で、「長期・積立・分散」の3本柱の投資を支援するための非課税制度です。
非課税となる対象は「投資から得られる分配金」「譲渡益」などで、年間の非課税枠は最大で40万円、非課税となる期間は最長で20年間となっています。
一般NISAは年間非課税枠は最大120万円ですが、非課税期間は最長で5年間です。
通常、株式や投資信託などの有価証券の取引では配当や売却益に対して「20.315%」の税金が課せられますが、NISAを活用すればその税金が非課税になります。

2.長期投資で大きなメリット

つみたてNISAの特徴は長期投資によって時間的な分散ができるので、暴落の時の影響を受けにくいという点です。
他の投資方法に比較すると大きなメリットです。

そのため、資産を複利で運用する長所を活かせます。


複利運用では毎年分母となる資金が大きくなるので、運用効果が高くなります。
つみたてNISAで年間40万円の枠いっぱいに積立して年平均5%で運用できたら、20年間のトータルでおよそ1370万円が貯まります。
その利益まったく税金がかかりません。

3.いつでも解約可能

個人年金制度であるiDeCoは原則として60歳まで解約できませんが、NISAはいつでも解約可能です。
結婚や引っ越し、教育といったライフイベントに合わせて、まとまった資金が必要なときに現金化できるのは大きなメリットでしょう。

4.少額投資が可能

一般NISAとつみたてNISAは併用できません。
長期の資産運用なら圧倒的につみたてNISAが向いています。
一般NISAはどちらかというと投資経験者ですが、つみたてNISAの投資対象は積立・分散に適した投資信託とETFに限られており、毎月の積立金額も小口からできるので投資初心者にも始めやすい商品です。

iDeCoとの違いとは

NISAとiDeCoは似たような非課税制度であるため、初心者には混同されがちです。
iDeCoは積立型の個人年金制度です。

国民年金・厚生年金と違うのは、自分が拠出した資金をどのような金融商品で運用するか加入者自身が指図できる点です。


iDeCoは税制上の優遇が大きく、毎月の積立額は全額が所得控除の対象です。
年金であるために受け取りは60歳以降ですが、一時金でも分割でも優遇制度を受けられます。
資金に余裕があるなら、途中解約できるNISAと、60歳以降に引き出す代わりに節税効果の高いiDeCoを無理のない範囲で併用するのも資金運用として効果があります。

口座は1つしか開設できない

1.複数申し込んでも開設は1口座

NISA口座の開設は1つしか認められません。
1つのNISA口座が開設されると、他の金融機関から申し込みの申請が届いても口座開設できないことになっています。
もし同時に複数の申し込み手続きをすると、真っ先に開設された口座以外の金融機関には税務署から「非課税適用確認書の交付を行わない」という通知書が届くようになっているからです。
日本証券業協会は、間違えて複数の口座を申し込んでしまったときには「早急に取り消しを申し出てください」とアナウンスしています。

2.金融機関変更はOK

NISA制度が始まった2014年には、いったんNISA口座を開設したら最長4年間は金融機関の変更はできませんでした。

しかし、利便性に欠けるという指摘が相次いだため、2015年からは1年ごとの変更が可能になりました。


というのも、金融機関によって取り扱いする商品が異なるからです。
証券会社・銀行・郵便局など業態ごとの違いがあります。
最初は銀行や郵便局などで口座を開設した後に、より幅広い商品に投資したいと考えて証券会社に変更することも可能です。

どういう金融機関が良い?

1.商品のラインナップ

NISA口座を開設する金融機関を選ぶときに最も分かりやすいポイントは「商品のラインナップ」です。
2020年時点で、つみたてNISAとして認可されている投資信託は170本以上あります。
証券会社大手は取扱商品が多く、150商品以上の取扱のある会社もあります。
一方で銀行は本数が少なく、1商品だけというところもあります。
本数は多ければ良いというものでもなく、銀行では対象商品数を絞って提供しています。
投資の初心者にとっては選択肢が少ない分、使いやすいとも言えます。

2.普段から使っている金融機関

「ここなら始めやすい」というのも金融機関を選ぶポイントになります。
初めて投資に乗り出すという場合、証券会社に総合口座とNISA口座を同時に開設するのは手間もかかります。
証券会社で開設されているNISA口座には、稼働していないものも多いことが報告されています。
それなら、普段から使っている銀行でつみたてNISAを始めたほうがいいということにもなります。

毎月の資金を証券総合口座や銀行口座、クレジットカードを使って積立できます。

3.サービス内容もチェック

つみたてNISAの最低投資額は金融機関によって異なります。

銀行では「1000円以上1000円単位」が多いですが、ネット証券なら「100円以上1円単位」と少額からスタートできます。


また、ネット証券ではポイントサービスが充実しています。
つみたてNISAでもポイントが付与されるので、お得に投資したいならネット証券がおすすめです。

つみたてNISA口座の開設でのチェックポイント

引落口座と増額積立をチェック

つみたてNISA口座を選ぶ際にぜひ注意しておきたいのが「引落口座」です。

積立はいったん開始すれば自動的に資金を移動させるため、自分で毎月何か手間をかける必要はありません。


ただし、引落口座に他の金融機関を選べないケースもあれば、特定の月に増額して積立することができないこともあります。
つみたてNISA口座での「使い勝手」では、自分の希望する金融機関から引落することができて、増額のタイミングも自由に設定できることが重要です。
一般的に、銀行のつみたてNISAでは他の金融機関を選ぶことができず、証券会社では他の金融機関からでも引落可能な傾向があります。
そのため、つみたてNISA以外の投資をする気はなくても、証券会社を候補に入れておくほうが良いでしょう。
ボーナス月など特定の月を指定して増額できるかもしっかりチェックしておきましょう。
年間の非課税枠を使い切りたいなら、毎月上限金額まで積み立てるのもひとつの方法ですが、ボーナスなども併用して使い切る方法で増額する選択肢も残したいところです。
そういった設定も簡単にできるほうが柔軟に対応できます。

迷ったらネット証券

1.取扱銘柄が多い

つみたてNISAの商品として金融庁に届けているものは2020年時点で180本以上ありますが、金融機関によってつみたてNISAの取扱銘柄数は異なります。
大手の銀行や証券会社は3本から20本程度に留まります。
大手は商品数を絞って選びやすくしており、初心者でも迷わず選ぶことができます。
ただし、最低限の商品に過ぎないとも考えられます。一方でネット証券は少なくとも150本以上の商品数があって比較しながら選ぶことができます。
・金融機関ごとのつみたてNISA銘柄数

金融機関

つみたてNISA取扱銘柄数

ネット証券

SBI証券

164本

楽天証券

163本

松井証券

155本

大手総合証券

野村證券

7本

大和証券

22本

メガバンク

三菱UFJ銀行

12本

三井住友銀行

3本

みずほ銀行

5本

2.使い勝手がいい

つみたてNISAの使い勝手ということも考えても、ネット証券は第一候補と言えます。
ネット証券はリアルな店舗を持っていません。

その代わり手続きでの柔軟性や商品のラインナップでは抜きん出ています。


引落で全国の金融機関を指定できたり、クレジットカード決済でポイントを貯めながら積立することができたりするなど、サービス面では充実しています。
対面の金融機関は担当者から直接話を聞くことができて、サポートも初心者が始めやすい体制を整えていますが、もし迷ったらネット証券での口座開設がおすすめです。

金融機関選びの4つのポイント

1.商品ラインナップの重要性

つみたてNISAで投資できる商品は一定の基準をクリアする必要があり、実際にはネット証券でも取扱商品数に大きな違いはありません。
NISAは基本的に「インデックスファンド」と「アクティブファンド」の2種類の投資信託を使いますが、インデックスファンドのほうが信託報酬が低い傾向があります。
信託報酬は投資信託での「手数料」にあたります。
保有している残高から自動的に差し引かれるもので、残高が少なければ大きな違いはありませんが、積立が進んで残高が増えれば数万円から数十万円もの差になる可能性もあります。
銀行や総合証券は最初から商品を絞って提供してくれるので選ぶ手間がかからず便利ですが、運用の成果に影響する信託報酬まで検討するなら、選択肢の多いネット証券のほうが有利です。

2.引落方法

つみたてNISA口座は金融機関ごとに使いやすさが違っており、特に引落方法は見落とされがちですが重要なポイントです。
銀行では資金をその銀行の口座からしか引落できないケースが多く、つみたてNISAのためだけに口座開設した場合にはいちいち資金を移動させなければなりません。
その点、ネット証券は他の銀行からでも自動引落を設定できます。
給与口座は銀行で固定しておき、そこから自動的に資金を引落できるネット証券は利便性が高いと言えるでしょう。

3.最低積立金額

つみたてNISAの非課税枠で投資できる金額は年間40万円で、12で割ると1ヶ月あたり約3万3000円となります。
これを超えない範囲で毎月一定の金額を積み立てることができますが、設定できる金額は金融機関ごとに異なります。
主要なネット証券では毎月最低100円から積み立てることができ、幅広い世代に利用可能です。
あまりに少ない金額で積立しても資産の形成にはなりませんが、「設定範囲が広い」ことは大きなポイントです。

4.ポイント還元

ポイント還元があるかどうかも重要です。
還元があれば手数料の割引にもつながります。
ネット証券はポイント還元に積極的ですが、還元の方法や対象商品は様々です。
実際の利用で「何に対して」「どのくらい」還元されるのか確認しておきましょう。

つみたてNISAで投資できる商品をチェック

つみたてNISAで投資できるのは「インデックスファンド」と「アクティブファンド」です。
日経平均株価や東証株価指数といった特定の指標に連動させる運用方法をインデックスと呼び、特定の指数を上回ることを目指す運用方法をアクティブを呼んでいます。
・インデックスとアクティブの違い

インデックス

アクティブ

投資対象

国内資産のみ

海外資産を含む

国内資産のみ

海外資産を含む

信託報酬

0.5%以下

0.75%以下

1%以下

1.5%以下

共通用件

・ノーロード(購入手数料なし)
・信託期間が無期限または20年以上
・毎月分配ではない
・デリバティブ取引による運用をしない

インデックスのほうが信託報酬は低い傾向がありますが、これは指数と連動しているので積極的な運用をする必要がないからです。

引落方法をチェック

つみたてNISAはどのような方式で引落するのかを確認しておく必要があります。
基本的に、銀行と総合証券はその金融機関の口座からしか引落ができません。
ネット証券は他の銀行から自動引落を設定できます。
・各社の引落方法

金融機関

引落方法

自社口座

他社銀行

その他

ネット証券

SBI証券

可能

280行以上

住信SBIネット

楽天証券

可能

200行以上

楽天カード

松井証券

可能

100行以上

マネックス証券

可能

全国の銀行

auカブコム証券

可能

7行

総合証券

野村證券

可能

全国の銀行

大和証券

可能

大和ネクスト

みずほ証券

可能

全国の銀行

メガバンク

三菱UFJ銀行

可能

三井住友銀行

可能

みずほ銀行

可能

金額設定の自由度をチェック

金額の設定の自由度は高いほうが幅広い世代が利用しやすいと言えます。
積立金額はあまりに少なければ意味はありませんが、設定できる範囲が広いほうが若いうちから始めることができます。
・各社の最低投資金額

金融機関

最低投資金額

ネット証券

SBI証券

100円

楽天証券

100円

松井証券

100円

マネックス証券

100円

auカブコム証券

100円

総合証券

野村證券

1000円

大和証券

100円

みずほ証券

1000円

メガバンク

三菱UFJ銀行

1000円

三井住友銀行

1000円

みずほ銀行

1万円

つみたてNISAでおすすめのネット証券

代表的なネット証券5社の比較

つみたてNISAでは、銀行や総合証券よりもネット証券のほうが使い勝手の良さからおすすめです。
取扱銘柄数も多く、最低積立金額が低めで自由度が高い点で現代的です。
・主要ネット証券5社の比較

ネット証券名

取扱銘柄数

最低積立金額

積立方法

SBI証券

164本

100円

毎月・毎週・毎日

楽天証券

163本

100円

毎月・毎日

松井証券

155本

100円

毎月

マネックス証券

151本

100円

毎月・毎日

auカブコム証券

151本

100円

毎月

・主要ネット証券5社のサービス内容

ネット証券名

サービス

SBI証券

「かんたん積立アプリ」で提案

楽天証券

・楽天ポイントで積立
・楽天カード決済で楽天ポイントが貯まる

松井証券

有能なロボアドバイザー「投信工房」が利用できる

マネックス証券

Amazonギフトなどに交換できるポイントを毎月付与

auカブコム証券

投資初心者でも自分に合う投資信託を見つけやすい

各社のつみたてNISAの概要を紹介

1.SBI証券

SBI証券は選択肢が豊富で、サポート体制も充実しているネット証券です。
投資信託の本数が多く、積立頻度を「毎日・毎週・毎月」から選ぶことができます。
スマホアプリの「かんたん積立アプリ」では、損益や残高状況の確認だけでなく、自分に合ったポートフォリオや具体的な商品まで提案してくれます。
投資の初心者から上級者まで利用できる証券会社です。
・SBI証券つみたてNISAのスペック

取扱商品数

164本(安定型149本・積極運用型15本)

最低積立金額

100円

積立頻度

毎日・毎週・毎月

引落方法

・証券口座に入金
・指定銀行から自動引落
・住信SBIネット銀行から自動的に充当

ポイント還元

Tポイント

投資信託の月間平均保有残高に応じる
・通常銘柄:0.1%
・指定銘柄:0.01%~0.05%

その他のサービス

「かんたん積立アプリ」で資産管理

実際のユーザーからも商品数の多さ、専用アプリの使いやすさはメリットとして挙げられていますが、ポイント付与率が銘柄によって開きがある点、資金の銀行引落が若干不便であるというデメリットがあると言われています。

2.楽天証券

楽天証券もSBI証券に迫る勢いで投資信託の本数を延ばしています。
同じ楽天グループのサービスを利用して様々な特典を得られるところがメリットでしょう。
楽天銀行口座と証券口座を連携すると、普通預金口座の金利が「0.1%」になります。
利用すればするほど、楽天グループ内でのお得なサービスを受けられます。
・楽天証券のつみたてNISAのスペック

取扱商品数

162本(安定型113本・積極運用型49本)

最低積立金額

100円

積立頻度

毎日・毎月

引落方法

・証券口座に入金
・指定銀行から自動引落
・楽天銀行から自動的に充当
・楽天カードクレジットカード決済
・楽天カード支払口座から自動引落

ポイント還元

楽天スーパーポイント

楽天銀行との連携:投資信託残高10万円ごとに毎月4ポイント
楽天カード決済:決済100円ごとに1ポイント

資産形成ポイント

投資信託の保有残高に応じる

その他のサービス

・楽天銀行口座と連携で普通預金口座金利が0.1%
・日経テレコンの無料利用

楽天証券のユーザーからは、楽天ポイントが貯まるサービスは好評です。
銀行からクレジットカード、通販サイトまですべて楽天で済ませるというユーザーは非常に多く、使うほどにお得感があると評価されています。
一方で、サイトの情報量が多すぎることや、サイトのデザインが独特で見づらいといったデメリットがあることが報告されています。

3.松井証券

松井証券の長所は充実したサポート制度です。
つみたてNISA専用の電話サポートを用意しており、チャットで気軽に質問することも可能です。
証券会社の「問い合わせ対応格付」で9年連続三つ星を獲得するほど高く評価されています。
・松井証券のつみたてNISAのスペック

取扱商品数

155本(安定型108本・積極運用型47本)

最低積立金額

100円

積立頻度

毎月

引落方法

・証券口座に入金
・指定銀行から自動引落

ポイント還元

松井証券ポイント

・投資信託の月間平均保有残高に応じる
・現金かポイントかを選択可能

その他のサービス

・サポートサービスが充実
・メンテナンスまでサポート

4.マネックス証券

マネックス証券の魅力は初心者から上級者まで利用できる多彩な投資ツールを提供している点です。
ポートフォリオの提案や保有資産の分析・診断、目標に合わせたアドバイスなど、「長期資産運用のホームドクターを持っている」などと評価されるほどです。
・マネックス証券のつみたてNISAのスペック

取扱商品数

151本(安定型131本・積極運用型20本)

最低積立金額

100円

積立頻度

毎月・毎日

引落方法

・証券口座に入金
・指定銀行から自動引落

ポイント還元

マネックスポイント

投資信託の月間平均保有残高に応じる
・基本0.03%

その他のサービス

・「MONEX VISION」で資産形成をサポート

ユーザーからは「独自のポイント制度」と「月100円から投資できる」という点を評価する声が多い反面、つみたてNISA専用のコールセンターがない点が改善点として挙げられています。

5.auカブコム証券

auカブコム証券の魅力は様々な割引制度がある点です。
たとえば、つみたてNISA口座を開設すると「現物株式の売買手数料が最大5%割引」という制度があります。
他の割引制度と併用してさらに現物株式の手数料は下げることができます。
積立などと合わせて投資の手数料を安くあげたいと考えている人は、ぜひチェックしておきましょう。
・auカブコム証券のつみたてNISAのスペック

取扱商品数

151本(安定型137本・積極運用型14本)

最低積立金額

100円

積立頻度

毎月

引落方法

・証券口座に入金
・指定銀行から自動引落

ポイント還元

毎月ポイント

投資信託の月間平均保有残高に応じる
・100万円ごとに1ポイント
・100ポイントで1万円と交換

その他のサービス

・取引手数料の割引

ユーザーからは、投資信託の保有残高に応じて「Pontaポイント」が貯まるプログラムや、取引手数料の割引制度は好評です。
反面、積立頻度が毎月しか選べない点や、商品のラインナップに改善点があるという声もあります。

まとめ

つみたてNISAを選ぶ際には、「商品のラインナップ」や「サービス内容」など様々な比較ポイントがあります。
いつも使っている金融機関で始めてみて、将来的に変更することも可能です。ただし、年に1回しか変更できないので注意しましょう。