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FXのスプレッドは手数料と違う?FX業者を比較紹介

どのような商品であっても、「モノを売りたい人」と「モノを買いたい人」との間には価格の差が生じます。
FXでも同様で、「通貨を売りたい人」と「通貨を買いたい人」との間には価格差が生じています。
この差のことを「スプレッド」と呼びます。売買手数料を別にすれば、一般的にFXにおいてスプレッドが実質的なコストと考えれば良いでしょう。
同じ通貨ペアなら安いコストで売買できるほうが利益が上がります。

FXではスプレッドが実質的なコストになる

通貨ペアの「買値と売値の差」がスプレッド

FXでいう「スプレッド」とは、ある時点で取引をするときの「買値(ASK)」と「売値(BID)」の差のことです。
FXでは通貨ペアごとに必ず買値と売値の2つのレートが提示されます。

新規でも決済でも、買いを行うときには「買値」を見て、売りを行うときには「売値」を見るのがFXトレードでは基本中の基本です。


たとえば、米ドル/円のレートなら「買値1ドル=100.10円、売値1ドル=100.00円」のように買値と売値のレートが別々の表示されます。

この場合、買値と売値の差は「100.10円-100.00円=0.1円」がスプレッドです。


FXでは米ドル/円だけでなく、ユーロ/円やユーロ/米ドルなど、様々な通貨ペアで取引をすることができます。

スプレッドは通貨ペアごとに異なり、一般的に流通数の少ない通貨が含まれる通貨ペアほどスプレッドは高くなる傾向があります。


世界で最も流通量の多い通貨は「米ドル」です。その次に多いのが「ユーロ」、さらに続いて「日本円」となります。

そのため、通貨ペア「米ドル/円」や「ユーロ/円」などのスプレッドはほとんどのFX会社で比較的狭く設定される傾向があります。

スプレッドが事実上の取引コスト

多くの日本のFX会社では手数料がほぼかからないため、スプレッドが事実上のコストになります。
FX会社では、各社で採用しているレートを参考に各通貨ペアごとに買値と売値を決めて顧客に提示しています。
FX会社は顧客に為替レートを表示する際に、単純に提示されたレートだけではなく、「一定の額」を調整して売値と買値を決めています。

この一定の額というのがFX会社の利益となります。


取引手数料がほぼ必要ない日本のFX会社では、スプレッドを比較することがトレーダーにとってのコストの比較となります。
たとえば買値1ドル=100.10円で新規に買い注文が成立したとき、売値1ドル=100.00円のとき、スプレッドは0.1円となり、この部分にFX会社の利益が含まれます。
もし1ドル=100.10円でドル/円を買った時点で、0.1円の含み損が発生していることになります。

トレーダーとしては、この含み損を解消して、さらに利益が上がるタイミングで取引を成立させる必要が生じます。

「米ドル/円」で考えると

スプレッドによる取引コストは「通貨数×スプレッド」によって計算することができます。
たとえば、スプレッドが0.3銭であるドル/円を1万通貨取引すると、1万通貨で取引が成立した時点での含み損は「0.003円×1万通貨=30円」となります。
「スプレッド0.3銭で1万通貨の取引をしたら、スプレッドによって生じた取引コストは30円」と考えます。
ここで抑えておきたいのは「pips」という言葉です。

FX会社によってはスプレッドを「0.3銭」ではなく「0.3pips」と表示することがあります。pipsはFX取引において使われる最小単位です。


「pips」を使うメリットは、異なる通貨取引でも比較しやすく、通貨取引の利益が同額でもpipsの数値で損益の大きさを理解することができるという点です。
たとえば、「円」なら「1pips=1銭」で、「ドル」の場合は「1pips=0.01セント」として考えると比較がしやすくなります。

実際の注文から考える

「Bid」と「Ask」の間にスプレッドがあるということは、売りでも買いでも、どちらのポジションを建てててもその瞬間にスプレッドの分だけマイナスのスタートになります。
たとえば、買いポジションを建てたとすると、その時点でBidとはスプレッドの分だけレート差が生じているので、その分マイナスのスタートになります。
「Bid=82.120・Ask=82.124」で豪ドル/円を買ったとすると、その差は0.004円ですので、スプレッドは0.4pipsです。
82.124で買い注文が成立したとき、このポジションをすぐに決済する売り注文を出すとBidが適用されるので、直後に売れば82.120です。

ここでスプレッドの差分だけポジションの損益はマイナスになっています。

プラス決済をするには、この差を埋める必要があります。


このとき、その後のレートの変動に注目します。
買い注文が約定したときのAskを現在のBidが上回ったとすると損益がプラスになります。

82.126で買った豪ドル/円のBidが82.128になると、レート変動幅は0.6銭です。


しかし、そのうち0.4銭はスプレッドで収支はプラス0.2銭です。このポジションで決済するとプラス2円の利益が確定します。

スプレッドで注意すべき点

1.原則固定と変動制

FX会社には「変動制スプレッド」を採用しているパターンと、「原則固定スプレッド」を採用しているパターンの2種類があります。
・原則固定:原則としてスプレッドは固定されているが、為替相場が乱高下する際は変動する。
・変動制:常にスプレッドが変動する可能性があり、特に日本の朝方など流動性が低い時間帯は大きくなる傾向がある。
基本的には「原則固定」のほうが取引コストは低く抑えることができます。問題なのは、一見スプレッドは狭そうでも、原則固定ではないという場合です。

2.スプレッドが広がる時間帯がある

スプレッドが広がるのは主に流動性が低下する時間帯です。
週の初めの月曜日の朝や、NYクローズと呼ばれるNY市場が閉まっている「日本時間午前5時から午前8時」までの時間帯は取引の参加者が少ないため、スプレッドが広がりやすい傾向があります。
また、米国の雇用統計の発表などの重要な経済指標が発表される前後や、世界的に大きなニュースがあった場合には、レートが急激に変化するのでスプレッドが広がりやすい傾向があります。

スプレッドでFX会社を選ぶときのポイント

原則固定のスプレッドを提供していること

スプレッドはFX会社にとっては事実上の利益の核心です。
FX会社は数多く設立されて、すでに数多くの手数料を無料にするところまで、競争が激化しています。

そのため、利用する側から見て「手数料」にあたる部分はほぼスプレッドのみと考えていいでしょう。


ここで、スプレッドを「原則固定」としているFX会社は変動制よりも手数料は低めになっていることが推測できるでしょう。
原則固定のスプレッドを提供しているケースでは、例外的なものを除きFX会社が通貨ペアごとに定めているスプレッドを固定してレートを提供しています。
通貨ペアごとにスプレッドが固定されているので、あらかじめ決まったレートで取引できます。

ただし、例外的な事例も発生します。


たとえば震災などの市場に大きな影響を与える事件が発生した場合や、米国雇用統計や政策発表などの経済的なニュースなどです。
こういったケースを除けば原則固定のスプレッドを提供しているFX会社であれば、基本的に取引コストを事前に把握して取引できることになります。
原則固定のスプレッドであって、しかもスプレッド幅が狭いFX会社で取引するほうが投資家としては利益を出しやすいということになります。

約定力が高い

FXにおいて重要なのが各社の「約定力」です。
約定力というのは、投資家が意図する価格やタイミングで取引が成立する確率が高いかどうかを図る指標です。
FXでは、いつでも意図した通りにトレードが進むとは限りません。

FX会社の約定力が低ければ、「ここだ」と思って出した注文がなかなか通らないこともあります。逆に約定力が高いFX会社なら、注文が集中してもしっかりと意図した通りのタイミングで注文が確定します。


基本的には、日本時間で昼間の時間帯は、為替レートの動きは緩やかです。

そのため、どのFX会社でも約定率は100%ですが、たとえば以下のような時間帯で差がつくことがあります。


・NY市場が活発になるとき(日本時間午後10時~午前4時まで)
・市場に影響を与える事件が起こったとき
・米国雇用統計などの政策が発表されたとき
約定力の高さは思い通りのスプレッド幅で決済できるかどうかの重要な部分です。

もし約定力の弱いFX会社でトレードした場合には、思い通りのスプレッドで決済できる前に損失を出してしまう可能性もあります。

複数の通貨のスプレッドを確認する

近年ではスプレッドを原則固定とするFX会社も増えていますが、あくまで「原則」であることは抑えておきましょう。

予想不能な事態が発生する際だけでなく、市場が開くタイミングなどでもスプレッドが広がる要因は様々にあるからです。


また、スプレッドが狭いのが一定期間だけというケースもあります。
FX会社ではキャンペーン期間を設けて、その期間だけ狭いスプレッドを提供することもあります。

もしキャンペーンで一時的にスプレッドが狭くなっているときには、通常のスプレッドも確認しておきましょう。


また、0.2銭などの狭いスプレッドを提示しているのは主に「米ドル/日本円」といったメジャー通貨ペアです。
メジャー通貨ペアだけで取引している分には問題ないですが、「次はスワップポイントも狙おう」ということになれば、高金利通貨をトレードすることになります。
そのとき、メジャー通貨ペアのスプレッドは狭くても、その他の通貨ペアのスプレッドがあまり狭くないというケースもあるので注意しましょう。
複数の通貨ペアをトレードすることはリスクヘッジにもなります。
複数の通貨ペアでトレードしていれば、片方で損失が出ても、もう一方でカバーできる可能性があります。

そういったリスクヘッジのための複数通貨ペアトレードではなおさら、スプレッドが狭いほうが運用コストを抑えることができます。

スプレッド以外の手数料も確認する

FX会社の公式サイトでは、「各種手数料無料」と強調していることが多くあります。
実際に現在では日本のFX会社で手数料無料はスタンダードになりつつあります。
そういった意味では、各社でほぼ変わりませんが、一応は確認しておいたほうが良いでしょう。

手数料がかかるとすると、以下のようなものです。


・口座開設手数料:口座を開設するにあたって発生する費用
・口座維持手数料:口座を開設した後に、その維持や管理のためにかかる費用
・取引手数料:取引するのにかかる費用。ほとんど無料ですすが、別途スプレッドがかかり、これが事実上の手数料となります。
・入金出金手数料:口座に入金・出金する際にかかる手数料です。通常はネットバンキングを利用したクイック入金を利用すれば無料となります。
スプレッド以外の各種手数料はほとんどのFX会社で無料ですが、一部に例外もあります。
たとえばGMOクリック証券「FXネオ」では、ロスカット手数料が設定されています。
自動ロスカット発動のとき、追加証拠金制度による強制決済執行のときに1万通貨単位あたり税込500円の手数料が発生します。
このように各種手数料の有無や金額はFX会社によって異なるので、事前に調べておきましょう。

人気FX会社のスプレッド比較

メジャー通貨で比較すると

FX会社

ドル円

ユーロ円

ユーロドル

ポンド円

豪ドル円

DMMFX

0.2銭

0.5銭

0.4

1.0銭

0.7銭

YJFX!

0.2銭

0.5銭

0.4

1.0銭

0.7銭

GMOクリック証券

0.1銭

0.3銭

0.3

1.0銭

0.4銭

SBI FXトレード

0.09銭

0.28銭

0.38

0.5銭

0.69銭

外為どっとコム

0.1銭

0.3銭

0.3

0.6銭

0.4銭

ヒロセ通商

0.2銭

0.4銭

0.3

1.0銭

0.7銭

LION FX

0.1銭

0.3銭

0.3

1.0銭

0.4銭

みんなのFX

0.1銭

0.4銭

0.3

0.8銭

0.3銭

LION FX

0.2銭

0.4銭

0.3

0.9銭

0.3銭

外為ジャパン

0.1銭

0.3銭

0.4

0.6銭

0.4銭

マイナー通貨で比較すると

FX会社

リラ円

ランド円

ペソ円

カナダドル円

フラン円

DMMFX

-

1.0銭

-

1.0銭

0.7銭

YJFX!

3.0銭

0.5銭

0.4銭

1.0銭

0.7銭

GMOクリック証券

1.7銭

0.3銭

0.4銭

1.0銭

0.4銭

SBI FXトレード

1.40銭

0.28銭

0.4銭

0.5銭

0.69銭

外為どっとコム

1.7銭

0.3銭

0.4銭

0.6銭

0.4銭

ヒロセ通商

1.6銭

0.4銭

0.4銭

1.0銭

0.7銭

LION FX

1.5銭

0.3銭

0.4銭

1.0銭

0.4銭

みんなのFX

1.6銭

0.4銭

0.4銭

0.8銭

0.3銭

LION FX

1.6銭

0.4銭

0.4銭

0.9銭

0.3銭

外為ジャパン

-

0.3銭

0.4銭

0.6銭

0.4銭

低コストのFX会社

1.SBI FXトレード

経験者がスプレッドで選ぶFX会社の代表がSBI FXトレードです。
金融サービス事業で大きな実績のあるSBIホールディングスグループのひとつで、外国為替証拠金取引サービス、いわゆるFXサービスに特化しています。
他のFX会社にはない個性があり、高い人気があります。
特徴のひとつに、最低取引数量を挙げることができます。

通常のFX会社は1000通貨または1万通貨が基本の単位ですが、SBI FXトレードは1通貨単位から、必要証拠金は約5円からと少額での取引が可能です。


1~1000通貨までは原則固定のスプレッドで、1001通貨から変動制のスプレッドです。
主要なスプレッドでは1000通貨までの場合、ドル円で0.00銭、ユーロ円で0.30銭を提示しています。

主要なスプレッドの狭さではFX会社のなかでも群を抜いています。

2.外為どっとコム

FX経験者に人気が高いのが外為どっとコムです。

というのも、FX事業者としての歴史があり、FX会社のなかで随一と言っていいくらいに有能な自社シンクタンクを持っているからです。


ニュースやセミナーを始めとする情報力に優れていて、初心者から中級・上級者まで幅広いユーザー向けにサービスを展開しています。
もし初心者が「どのFX会社を見ても長所も短所もあって、迷っている」というのなら、まずは外為どっとコムに口座を開設して初心者向けのサービスを体験してみましょう。
FXトレードには知識も必要です。「外為どっとコムセミナー」は短時間で受けられるオンラインセミナーとして人気があります。
スプレッドでは、ドル円が0.1銭、ユーロ円は0.3銭に設定されていて、業界では最も狭い水準での取引が可能です。

3.GMOクリック証券

GMOクリック証券は東証一部上場企業の「GMOグループ」の会社で、FX月間取引高ランキングで世界第1位になったこともある有名な会社です。
特徴は大手をバックにした強固な経営基盤と、堅牢なシステム、使いやすい高性能ツールです。

FX口座を運営するのに必要不可欠とされる要素はすべて揃っている会社です。


約定力にも優れており、初心者向けのツールもあり、利便性の高さは定評があります。

まとめ

FXの手数料は存在しますが、すでに日本ではFX業界はマーケットが巨大で競争が激しい状態ですので、ほとんどの業者は手数料ゼロを実現しています。
そのため、現在はスプレッドの狭さで競っている状況です。スプレッドだけでなく、約定力の高さなども併せて総合力から選んでいきましょう。